パニック障害の体験談「パニック障害という経験と未来の私」



パニック障害体験談

パニック障害克服ABC編集者です。パニック障害の体験談もこれで2作目となります。

今回は栃木県芳賀町にお住まいの35歳の女性の方に体験談を書いて頂きました。

彼女はパニック障害を患って約4年という歳月が経ちましたが、残念な事に未だ克服には至っていません。しかし、前回ご紹介した方は17年もの間パニック障害を患っていた方ですので、そのケースと比較するとまだまだ早く完治できる可能性はあります。

それだけ、パニック障害は心に根強くこびりついてしまう精神疾患と言えるのかもしれません。

しかし、今回書いて頂いた体験談からは、克服は未だであるにしても、未来に向けて非常に前向きなコメントを残して頂き、こういう考え方はパニック障害者の強い励みになるのではないかと感じます。

ぜひ、今回の体験談があなたの治療の糧となり、1日も早く克服できる事を願っております。

 

初めてのパニック発作を体験した日

私は、栃木県の芳賀町に住む35歳の主婦です。

今から4年前の2011年6月、東日本大震災の年に、初めてパニック発作をおこしました。

パニック発作がおきた原因は未だにはっきりとは分かりませんが、当時を振り返ってみると、エステサロンに勤務し、集客や販売、新人教育で忙しい日々を送っていたり、大震災の後で色々なことが心配になり、気持ちが不安定になったりと、ストレスを感じる原因はいくつかあったように思います。

その後もまめに発作を繰り返し、自分に限界を感じて大きい病院で検査を受けました。検査結果は、予想もしなかった異常なし

なぜか食事をあまり摂ることができず、眠ることもできず、体調に異変を感じてから、気がつけば体重が10キロも落ちていました。1か月半くらいの出来事だったと思います。異常なしの結果が出ても発作は回復せずに、納得のいかない日々を憂鬱な気分で過ごしていました。

 

そしてパニック障害だと分かった

ある日の夜、強い発作がおきてしまい、家族に付き添ってもらって隣の市にある夜間救急センターに行きました。

病院についても手の震えが止まらず、診察室に案内されるまでの時間は、とても長く感じられました。そこで医師から言われたのが、

「あなたに必要なのは、内科ではなく心療内科です。死なないから大丈夫。」

という言葉でした。

看護師さんがやさしく私の背中をさすって、

「大丈夫、苦しかったね。」

と声をかけてくれました。

後日、夜間救急センターでいわれたとおり心療内科を受診しました。

朝早く行ったのに、待っている人が病院入口の外の階段までつながっていて、今まで心療内科に来たことのなかった私は、精神的に悩んでいる人の多さに驚きました。

そして医師から告げられた病名は、「パニック障害」。

私が話した症状と、説明された症状がピタリと一致した瞬間でした。ずっとわからなかった病名がやっとわかった安堵感からか、これから始まるまだよくわからない病気と戦う不安からか、会計を待つ間、人目も気にせず泣いたのを覚えています。

 

パニック障害の治療の開始

抗不安薬の服用を開始

病院で最初に処方された薬は、ワイパックス錠0.5mgを1日6回でした。この薬は抗不安薬といわれ、不安や緊張をやわらげる作用があります。副作用としては、集中力・注意力・反射運動能力の低下や眠気。

私はワイパックスを飲み始めた頃、とても眠くなりほとんどの時間寝ていました。次第に、眠気はあるものの薬になれてきて、普通の生活をしていましたが、病状はなかなか改善しませんでした。

心療内科の転院、そして薬の増量

そんな時に、病院を変えてみるのもいいかもと助言をうけ、また最初からという不安はありましたが、思い切って別の病院を受診してみました。

新しい病院の医師から告げられた病名も「パニック障害」。

しかし今までの経緯を話したところ、薬を1種類追加して、症状が落ち着いてきたらカウンセリングを始めるということでした。

追加になった薬はジェイゾロフト25mg。一般的にSSRIという薬で、抗うつ薬といわれています。気持ちを落ち着かせる、意欲を向上させる、突然起こる不安感、動悸、発汗、ふるえ、息切れなどを改善する作用があります。

そして飲む前から言われていたのが、副作用です。

薬に体が慣れるまでは、吐き気、下痢、胃のむかつきなどがおこります。私も飲み始めてすぐこの症状があらわれ、25mgに体が慣れたら50mgに、またそこから75mg、100mgと量を増やしていきました。

精神的な薬を飲むことに対してすごく抵抗のあった私は、薬の量が増えるたびにやりきれない気持ちになっていました。しかしその反面、苦しい苦しい発作が起きなくなるんだと思えば、薬の副作用にも耐えて頑張らなければという自分もいました。

幸いパニック障害と併発した病気はなかったため、4年たった今も飲んでいる薬は変わっていません。ワイパックスは、以前より5錠減りました。

カウンセリングは何回か受けてみましたが、カウンセリングをする意味がよく理解できませんでした。毎回同じ話の繰り返しで、どこに向かっていっているのかもわからなかったです。

 

辛いパニック障害の症状

私のパニック発作の特徴は、動悸、息苦しさ、呼吸のみだれ、手足のしびれ、震え、体が熱くなる、まれに体が寒く感じる、今にも自分が死んでしまうかと思うほどの不安感があることです。

大きな声を出して誰かに「助けて」と叫びたくなることもあります。いっそのこと、気が狂ってしまったほうがどんなにいいかと何度思ったか分かりません。しかし、元に戻った自分はさっきまでの自分が嘘のように冷静です。

発作がおきているとき冷静になろうとするため、自分の腕をつねったり叩いたり、青あざだらけでした。そんな時にふと思ったのは、今起きている発作以外に、神経が集中できることをしたらいいのではないかということでした。

 

効果のあったパニック発作への対処法

私は冷えピタを試してみました。発作がひどいときには3枚、4枚貼ることがあります。当たり前の事ですが、冷たくて冷たくてたまりません。意識がそちらに集中していく気がします。

そしてマスクです。何度か手足も動かなくなるくらいの過呼吸を経験してしまったため、息苦しくなると不安になります。

過呼吸の時は、よく耳にするペーパーバックをしますが、それと同じような感覚でマスクをします。主治医の先生も笑っていましたが、私にとっては発作を軽くするための大切なお守りです。

もう1つ最近よくやっていることが、ガムを噛むことです。テレビでガムを噛んでいる野球選手をみかけますが、ガムを噛むことで呼吸が落ち着き緊張を和らげているという話を聞きました。人前に出たり、車に乗るときに発作がおきてしまったらどうしようと、予期不安に陥ります。そのような時に、ガムも私のお守りです。

 

パニック障害克服に向けた「これからの私」

今の私は、パニック障害になったばかりの頃より自分を理解してはいますが、まだまだ制限された中で生活しているのが現実です。

早くパニック障害を克服して、心療内科に通う必要がなくなればいいなと思います。いつか以前のように病気の事をわすれて生活できる日を望んでいます。

そのためには、自分と病気をもっと理解して、パニック発作を怖がらず、これも自分の1部分として受け入れることができるようになりたいです。

同じ病院に通っている方で、病気に“パニちゃん”という名前をつけている方がいるそうです。同じパニック障害の友人は、薬を飲まずに行動認知療法という治療法で頑張っています。ありのままの自分を理解し、認めるという方法だそうです。

かたちは違うけれど、色々な人が、自分の病気を受け入れようとしているんだと感じました。

そして最近では時間に拘束される仕事はあまりよくないと言われているので、決まった時間ではなく自分のペースで、人の役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。

この病気になってから仕事を辞めて諦めてきた私ですが、病気で同じ悩みを持つ方を励ましたり、共感したり、私がパニック障害になったことをいい経験として、無駄にしないためにも、今の私を支えてくれる家族や友人がいるように、私もいつか人のことを支えられる人になりたいです。

まだ私自身が闘病中ですが、同じ事を体験してるからこそ分かり合える場面や気持ちを共有して、少しでも楽しい毎日を送れる、そんな場所があったら楽しいと思います。

そして、このパニック障害を理解してくれる人が増え、今よりも仕事につきやすい環境ができたら更に嬉しいと思います。

いつか必ず完治すると信じて、明日を怖がらず、楽しい日にしましょう。