パニック障害体験談「9年たって気づいたこと」



パニック障害克服ABC編集者です。

第4回目となりましたパニック障害体験談ですが、今回は東京都にお住まいの25歳女性に体験談を書いて頂きました。

彼女は2015年現在、パニック障害を患って9年となりますが、統合失調症も併発し、過酷な体験をしていらっしゃいます。

未だパニック障害を克服はされていないですが、長年自分と向き合った結果、自らをしっかりと分析し、客観的な見方で「これからどうするべきか?」少しずつ見いだせています。

9年というパニック障害の体験は決して珍しい事ではありません。長い場合は20年間以上、パニック障害を克服できていないケースもあります。しかし、パニック障害を克服するのは、「小さな気づき」の積み重ねであり、あるきっかけで突然大きく改善されるケースも多くあります

今回の体験談では、こういった“気づき”が起きているという点で、克服の参考になる部分があると思います。ご自身の状態と照らし合わせて読んでみてください。

 

パニック障害体験談

私は、東京都墨田区に住む25歳女性です。専業主婦、そして1児の母をしています。

パニック障害歴(私の場合、精神障害歴も)は9年になります。

 

パニック障害の原因|パニック障害体験談

私がパニック障害を持った原因は、過度のストレスからでした。ストレスの内容は、学校での人間関係だったり、家庭環境だったりです。学校ではクラス委員をやっていましたが、それが原因で友達とのコミュニケーションが上手く取れなかったりしました。家では、家族と触れ合う時間が少なく、いつも寂しいと思っていました。

 

パニック障害になった日|パニック障害体験談

ある日、学校へ行く途中の電車の中で、突然息切れから始まりどきどきが止まらなくなって、すぐ母に電話をして帰りました。家に着く頃には落ち着いていて、母に事情を話すと「病院に行こう」と言われ一緒に来てもらい、診察を受けました。その時は内科に行きましたが、先生の判断で精神科への紹介状を書いてもらいました。

私は、まさか自分が何かしらの精神疾患にかかるとは思ってもいなかったのでその時は軽く考えていましたが、実際には症状が軽い訳がなく、日に日に辛くなっていきました。

 

統合失調症の併発|パニック障害体験談

電車に乗ると必ず発作(私の場合、どきどきして呼吸ができなくなり、吐き気が出てしまい、手足がしびれて動けなくなるというもの)が出てしまい、その後高校を中退しました。しかし、小さい頃からの夢の諦めることができず、高卒認定試験を受け専門学校に入学しました。

しかし、またもパニックの発作が出るようになってしまい、電車での通学をする事が難しくなり3年間休学と復学を繰り返し、最後はまた退学になりました。

その後、あまりのストレスから統合失調症を併発しました。主に、幻聴が酷く眠れない毎日に不安が重なり、睡眠薬や抗不安薬、精神安定剤、抗うつ薬等いろんな薬を飲みながら毎日を過ごしました。

(当時服薬していた薬はレキソタン、マイスリー、セロクエル、デプロメール、ジプレキサ、サイレース、デパケン、ヒルナミン、テグレトール等)

これらの薬を毎日飲んでいると、副作用も酷く、食欲がすごくて肥満になってしまったり、眠気に耐えられずに、1日中寝ていたこともありました。

 

夫との出会い|パニック障害体験談

一番ひどかったのが、今から6年前の19歳から20歳にかけて。毎日パニックに襲われて、苦しくて、辛くて、毎日泣き叫んでいました。

それから、自分を傷つける事が始まり、今でこそうっすらとしか見えませんが、私の腕には無数の傷跡があります。

そして、薬の大量服薬もして、気を失ったこともあります。

そんな私からみんなが離れていき、すべての信頼を失い、一人になりました。

それからしばらくして、今の主人と出会いました。主人も、私とは違う障害を持っています。

主人は、毎日辛いと泣き叫ぶ私を一生懸命応援してくれました。パニック発作が出ると、薬とお水を出してくれて、いわゆるペーパーバックを試してくれたり、手を握って安心感をくれたり。そうしていくうちに、パニック発作はしばらく止まりました。

しかし、主人と結婚して子供が生まれた後、良くなっていたはずの統合失調症が再発。同時に、パニック発作も時々出始めました。子供の前で発作は見せられないと、隠れて何度もペーパーバックをしました。

その時は、抗不安薬(コンスタン)を飲んでいましたが、あまり効かないので、あとは横になって静かにしていることしかできませんでした。

 

克服法と対処法|パニック障害体験談

そして、去年の初夏。主人の母からの勧めで、通院先の精神科を変えてみました。某大学病院OBの先生が開院したところで、家から少しありますが毎週バスで通院しています。

現在の主治医に今までの経緯を全て話し、診察を受けるようになってから今日まで安定した毎日を送っています。

何故私が、パニック障害を克服まではいかなくても、自分で対処できるようになったか?それは、いつも頭の中で【治療最優先】ということを忘れなかったからだと思います。

安定する前の私は、いつも、あれもやりたいしこれもやってみたい!といろんな物事に興味を持つのはいいのですが、結局、目移りしてしまい本当に続けられるのかと自分で勝手に不安になり、パニック発作を引き起こして、辞めて、自信をなくして、また不安になりパニック発作がでて…の、悪循環をしていて、今自分が何を一番優先してやらなきゃいけないか?よく分かっていなかったのです。

そして、心が悲鳴をあげてSOSを出していたから、私はパニック障害、統合失調症までも抱えてしまったのだと思いますが、全ては自分の心の弱い部分が大きなダメージを受けて出てしまったのだと思います。

だから、本当にしなきゃいけなかったのは、自分に最も合った病院探しと主治医とのリレーションシップ、そして治療だったのです。当時、この事を考えていれば、もしかしたら私も今では障害を克服していたかもしれませんが。でも、そんな経験をしてきたからこそ、今の私がいるんだと思っています。

今でも、1ヶ月に数回パニック発作はやってきます。そんな時、今の私は、まず深呼吸をします。そして、目を閉じて、「今、私の周りには誰もいないんだから、安心して呼吸をしていいんだよ」と自分に心の中で言ってあげます。

それから、抗不安薬(現在はソラナックスを飲んでいます。)を服薬し呼吸に意識をなるべく持っていかないようにしています。意識してしまうと、どうしても呼吸は荒くなります。なので、常に自然体の自分でいます。そうすると、不思議と落ち着いてくるのです。これは、私だけに通用するやり方かもしれませんが。

でも、治療最優先というのは、もちろん主治医や家族のサポートがなくてはならないものだとは思いますが、自分で試行錯誤、暗中模索しながら一番の治療法を見つけることでもあると思います。

 

パニック障害者へ伝えたい事|パニック障害体験談

そして、パニック障害者の皆さんへ。

パニック発作が出たときには、決して自分一人で何とかしようとするのではなくて、周りの人を頼ってください。電車内で起きたら、駅員さんがいます。学校で起きたら、先生たちがいます。一人きりの場所だったら、逆にチャンスだと思って、目一杯深呼吸をしてみてください。

それから、パニック障害はちゃんと治療すればきっと克服出来ると思います。遅くなってしまえば、私の様に併発して何かを抱えてしまう場合もありますが、それでも、安定という希望は誰にでもあると私は思っています。それが、早く来るのか、遅く来るのかはわかりません。でも、治療を絶対に諦めたりしないでください。

私も、まだまだ治療の身なので、苦しい時もあります。それでも、いつも明るい未来を夢見て、治療を頑張っています。ただ、「どうして自分がこうならなきゃいけなかったの?」とだけは思わないでください。絶対にいつか、自分が障害者になった意味とか、気づける事ってたくさん出てくると思います。

ちなみに私は、今障害歴9年目にして、やっと自分の全てが見えてきた感じです。今まで自分がしてきたことが、全部が間違っていた訳ではなくて、多分今日まで進むためのパワーチャージだったのかな?なんて思います。

そして、心の障害を持つ人だって、たった一人の人なのです。何も負い目を感じる必要なんてなくて、自分を蔑むこともないと思います。薬を服薬しなければいけない生活、それでもいいと思います。それで、将来が明るいなら、希望が見えてくるなら、今のうちに休憩を取ることも大切なんじゃないかなと私はいつも考えています。

全国のパニック障害の方々が、きっといつかは良くなることを祈って、毎日【ちょびっとづつ】進んで行けますようにと、患者である私も願います。