パニック障害が完治するまでの具体的な期間



完治とはどの様な状態を指すのか?

パニック障害完治までの目標期間

そもそも、パニック障害の完治の期間とは個人の目標の様なものであると考えています。

完全にパニック発作が出ない、そして予期不安や広場恐怖も出ない状況まで回復したことを完治とするか、もしくは、ある程度のパニック発作は残ってしまっても、社会復帰を実現し、普段の私生活に問題の無い身体状況を目指すのか、様々な考え方があると思っています。

もちろん、完全に症状を消し去った状態(≒完治)が一番良いのは当たり前ですが、その手前の段階でも十分に社会復帰を果たし、生活を送る事が可能です。

「完治」の意味は文字の通り「完全に治ること」ではありますが、パニック障害に於いてはすべての症状が完全に出ない状態まで回復・改善するにはかなりの時間を要する事が想像されます。現にパニック障害者がしっかりと社会復帰できる状態になるまで5年以上から10数年かかったケースも珍しくありません。

まずはあなたがパニック障害を克服し、何を目指したいのか?から考えるべきでしょう。

ある程度のパニック症状を克服(≒回復・改善)した状態であれば、社会生活を送りながら、徐々に完治へ向けて治療を行い、回復を図ることも十分に可能です。

例えば、あなたが社会人であるのならば、パニック障害を疾患した事によって失われる時間やお金は非常に大きなものでしょう。だからこそ、失ったものを挽回するためにも、将来に描いていた理想を実現させるためにも、まずは社会復帰して、人並みに一歩前に進む事を目標とするのが良いのではないかと私は考えます。

これはつまり、パニック障害における「完治」を目標としているならば、それは膨大な時間が必要だという事です。それは、今にも生きる事を投げ出したくなる様な思いにかられるかもしれません。その様になってしまうよりも、パニック障害を完治させる事に執着せず、目の前のあなたの出来る事をひとつずつ増やし、元の生活を取り戻す事を目標とした方が良いとは思いませんか?

 

完治までの期間の目安

パニック障害の完治までの目安

パニック障害の完治までの期間を回答するのは非常に難しい内容ですが、パニック障害克服ABCで調査した結果から言うと、パニック障害を完治するまでの期間として約5年は見て頂きたいと考えます。もちろん、これは確かな回答ではありませんが、パニック障害を克服された方の傾向から見た総合的な見解と捉えてください。

むしろ、これ以上の年月が必要となるケースも十分にある事を覚悟すべきとも考えます。([理由]症状の大小にもよるため)

前述しましたが、パニック障害を疾患して10年以上治療を続けている方は珍しくもありません。完治するまでにはそれだけの時間を要する事を知っておく事が大切です。

しかしながら、この5年や10年という年月を聞いて、大きく悲観する必要はありません。これはあくまでも治療期間を前提とした期間ですので、その間には社会復帰する事も十分に可能です。

パニック障害者の回復期間の事例

あるパニック障害者の例ですが、治療期間は15年と非常に長く、今も尚(2015年現在)、投薬治療を続けている方ですが、この方はパニック障害を疾患してから自宅療養(休職)に移りましたが、実際に休職したのは1年6か月であり、その後直ぐに社会復帰も果たし、子供も3人に恵まれ毎日を楽しく過ごしています。

この様に、治療期間は長いものの、実際に社会から離れた期間(1年半)は15年という期間から見れば極わずかです。この方は投薬により不安症状を的確に抑えられたのもありますが、休職期間にしっかりとした自宅療養を行い、認知行動療法(暴露療法)やストレスコントロール(≒アサーションの学習など)で根本的な治療も行ってきたのが功を奏しているのかもしれません。

Web上ではパニック障害者の治療期間や完治までの期間など様々な情報が飛び交っていますが、実際の所、パニック障害の症状自体に大きな個人差がありますので、この期間に断定的な意見を求めるのは、例え相手が医者だとしても難しいことだと思います。

「パニック障害になって10年になります」などの文面を見て、「10年間もの間、社会復帰できないのか…」と未来を悲観する必要はなく、パニック障害は完治せずとも1年~2年で社会復帰を果たしている人も多く居ることを念頭に置いて完治までの目安とし、将来の目標を立てて治療に専念してみてください

パニック障害をわずか数ヶ月で完治したケース

パニック障害を数ヶ月、もしくは1年以内に完治したとされる例は、そもそもパニック障害ではなかったのではないかと疑っています。(個人的見解)

これは、パニック障害となる前の段階、つまりパニック発作が誘発されている段階で治療を施し、予期不安や広場恐怖は発症されていない状態だったからこそ、わずかな期間で完治したのだと考えています。([参考記事]パニック障害とパニック発作の違い

この様な段階であれば、確かに投薬治療(抗不安剤・漢方薬)のみで症状が緩和し、その後、何の症状も出ずに普段通りの生活を送る事が出来ているという結果も確認されています。

あなた自身も、もしかしたらパニック障害まで至っていない可能性があります。もしそうだとすれば非常に喜ばしいことです。念のため、パニック障害かどうかチェックを行ってください。

 

完治期間についてのまとめ

ここまで、パニック障害の完治までの期間について解説してきました。既に大体の想像はついたかと思いますが、パニック障害を完治させようとすると非常に多くの時間を要します

これは、決して「完治を諦めて下さい」と言っている訳ではありません。パニック障害では完治に等しい状態まで克服する事が出来ますので、安心して治療に専念してください。

しかしながら、パニック障害の症状の程度によっては、完治に至るまで非常に多くの時間を費やす可能性が出てきます。

パターンとしては2つあり、

  • 他の精神病を併発する
  • 引きこもりの状態まで症状が悪化する

これらが考えられます。

他の精神病を併発するケースで特に多くなっているのが「うつ病」です。この様に他の精神疾患を併発してしまうと、治療の内容も変わってくるため、パニック障害の完治期間が遅れる以上に、社会復帰への期間についても長引くこととなります。

引きこもりの状態まで症状が悪化するケースでは、いわゆる予期不安や広場恐怖の度合いが強く、自宅から一歩も出られない状況ですので、パニック障害の完治期間については非常に長くなる事が想定されます。

この様に、ひとえにパニック障害と言っても、その症状の程度には個人差があるのが現状です。繰り返しになってしまいますが、完治までの期間にあれこれと悩みを膨らませるのであれば、今あなたが一歩踏み出せる事は何かを考えて治療に専念する方が、ずっと早く社会復帰を実現することが出来るでしょう

パニック障害克服ABCでは、その手助けとなるヒントや情報を沢山お伝えしているつもりです。是非、有効に活用して頂いて一日でも早い完治に向けて努力してみてください。

パニック障害の完治までの期間は個人差があり、現実的には10年以上治療を行っている人も少なくありません。完治を目指すよりも一日でも早い社会復帰(生活)を目標に取り組んでいきましょう。