漢方薬による効果的なパニック障害の治療法



内臓や体の調子を整える漢方薬は、精神の健康を向上させる作用があり、パニック障害の治療にも多く活用されています。

東洋医学に基づいた体に優しい漢方薬は、眩暈、動悸、発汗等のパニック発作の症状を和らげ、病気に強い心身を作り上げてくれます

今回は漢方薬がパニック障害の改善に与える影響と、おすすめの効果的な漢方薬を解説します。

 

漢方薬とは?

漢方薬とは?

漢方薬とは、伝統的な中国医学の一種である漢方医学に基づいて処方される薬のことです。

2種類以上の天然生薬(植物、動物、鉱物由来)から出来ており、複数の生薬を配合して作るので、効能も組み合わせる材料によって変わってきます。

漢方薬を作る時に使う材料の事を生薬(しょうやく)、それを砕いたり蒸したりと加工する作業を修治(しゅうち)と言います。

一般的な医薬品を作る際に用いられる西洋医学は、病気の「症状」について考えられていますが、漢方薬を用いる東洋医学は、病気を引き起こす「原因」について考えられています。

速攻性のある化学物質の薬と違い、漢方薬には速攻性はありません

しかし少しずつ少しずつ原因となっている心身の不調や異常をゆっくりと無理のないように正常に戻していきます。

漢方薬は人によって処方する組み合わせが大きく変わってきてしまうので、症状に合っていない漢方薬を使ってしまうと効果を期待出来なかったり悪化をさせてしまう危険があります。

専門医等と相談しながら、自分に合った漢方薬を処方して貰うようにしましょう。

 

漢方薬の摂取方法

通常の薬の場合は食後直ぐに服用する事が多いですが、漢方薬は主に食前または食後2時間以上経過した時に服用します。

理由は、漢方薬に含まれる「配糖体」という成分が腸内にいる細菌によって体内に吸収されやすい物質に変換するのには、空腹時の状態が最も良いからです。

服薬回数は1日2~3回に分けて、決められている適量を飲むようにしましょう。

漢方は効力を発揮するのに長い時間が必要となりますので、飲み始めてしばらくは治っている(改善されている)感覚を感じない事が多いでしょうが、継続して毎日飲み続けていると、徐々に症状の改善の効果を感じる事が出来ます。

 

パニック障害の治療に効果的な漢方薬

パニック障害の治療に効果的な配合をした漢方薬を1部ですがご紹介いたします。他にも様々な種類の漢方薬がありますので、医師や漢方を扱っている薬局の薬剤師と相談しながら、自分に合った薬を処方して貰ってください

[ip5_heading type=”h3″ style=”subheader–small” title=”加味帰脾湯(かみきひとう)|パニック障害に効果的な漢方薬” ]

人参(にんじん)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、甘草(かんぞう)の4つは、四君子湯(しくんしとう)という漢方薬の基本となる生薬です。それらを全て含んでいる加味帰脾湯(かみきひとう)は、虚弱な体質を改善して貧血や心身疲労を改善させる作用がある漢方薬です。

貧血、出血、精神不安、神経症、不眠症、うつ症状、めまい、耳鳴りの症状に有効です。しかし「食欲不振、悪心、嘔吐感のある人」や「体力の旺盛な人」は症状の悪化を招く恐れがありますので服用をしないでください。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)|パニック障害に効果的な漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は炎症を鎮める作用が知られている柴胡(さいこ)や黄芩(おうごん)、気持ちを穏やかにさせる働きがある竜骨(りゅうこつ)や牡蛎(ぼれい)を含んでいます。神経の働きを鎮める作用から、自律神経の失調状態を改善させる効果があります。

服用は一定以上の体力を持つ人が適応です。「虚弱な体質の人」、「軟便、下痢の症状のある」人は症状の悪化を招く恐れがありますので、服用してはいけません。

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう)|パニック障害に効果的な漢方薬

滋養強壮作用のある人参や黄耆(おうぎ)をはじめ、血行をよくして貧血症状を改善する当帰(とうき)や地黄(じおう)、水分循環をよくする白朮(びゃくじゅつ)や茯苓(ぶくりょう)等が配合されている人参養栄湯(にんじんようえいとう)は、体力と気力を補い、心身の元気を取り戻すのを助けてくれます

適応の体質は虚証(虚弱)、寒証(冷え)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)の人ですが、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢など、胃腸の弱っている人は慎重に用いる必要があります。

 

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)|パニック障害に効果的な漢方薬

蘇葉(そよう)、半夏(はんげ)、厚朴(こうぼく)等を配合した半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、心身をリラックスさせて気分を落ち着かせ、神経症や不眠症に効果があります。また、喉や胃の違和感を感じている方は、鎮吐作用や健胃作用がある為、より効果をもたらします。

配合されているほとんどの生薬が体を温める性質を持っていますので、熱っぽい症状がある場合は服用を控えてください。

 

加味温胆湯(かみうんたんとう)|パニック障害に効果的な漢方薬

加味温胆湯(カミウンタントウ)は不眠症や神経症、パニック障害の症状である動悸や不安感をに効果があります。半夏・陳皮(ちんぴ)・茯苓(ぶくりょう)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう)等を配合して作られ、胃腸を良くして貧血を改善する働きも持っております。

高血圧の人、心臓に病気のある人は服用の際に注意が必要です。