『ポケモンGO』がうつ病・不安障害などの精神疾患を改善させる!?



2016年7月、スマートフォン向けゲームアプリである『ポケモンGO』がアメリカでローンチされてから、瞬く間に世界中で大ヒットとなりました。

ポケモンGOがスマホゲームとして革新的だったという話題は尽きる事はありませんが、その裏側では『ポケモンGOがパニック障害を始めとする不安症やうつ病の改善に効果をもたらす可能性』が精神医学者や心理学者によって示唆されています。

たかだかゲームで精神疾患が改善できるものなのか? ―― と疑問を持たれる方も多いかもしれませんが、ポケモンGOのプレイスタイルには医学的な根拠を伴うある秘密が隠されています。

現在、パニック障害・うつ病・不安症・引きこもりなどのメンタルヘルスでお困りの方やそのご家族の方にとって、もしかすると、ポケモンGOが現状を変える希望の光になるかもしれません。

1. ポケモンGOとは?

『ポケモンGO』がわからないという方の為に、少しだけこのゲームについて説明をしておきます。

ポケモンGOは、ゲーム業界で有名な任天堂と米googleからスピンアウトしたナイアンティック社が共同で開発したスマートフォン向けのゲームアプリとなります。

地図とGPS機能を活用して、現実世界で擬似的にポケモン(ポケットモンスター)を捕まえ、コレクション・育成・バトルを楽しむゲームになります。

ポケモンGOでポケモンをGETする

詳しくはポケモンGO公式ページを参照してください。

 

2. ポケモンGOが心と体に良い秘密とは?

ここから本題です。ポケモンGOがメンタルヘルス(パニック障害不安症・うつ病・引きこもりなど)に一定の効果が期待できると言われるのは一体なぜなのでしょうか?実はこのゲームならではのプレイスタイルに秘密が隠されていたのです。

ポケモンを求めて歩く

歩きながらポケモンGOをプレイ

ポケモンGOでは、ポケモンをより多くゲットするために様々な場所へ訪れる必要があります。更には、ゲットしたポケモンを育成するためにより長い距離を歩く必要性も出てきます。

これは、ゲームを楽しむために必然的に家から外に出ることが求められ、尚且つ、比較的長い距離をウォーキングするきっかけにもなります。

ウォーキングなどの軽度な有酸素運動は脳内ホルモンのひとつであるセロトニンの分泌を促進する効果があります(これは「運動療法」として精神疾患の治療にも用いられています)。このセロトニンはとても重要な役割を担っており、セロトニンを増やすことによって不安を軽減させる効果が期待できます。

うつ病や不安障害(パニック障害・全般性不安障害・PTSD など)は、脳のトラブルによってセロトニンが欠如しますので、これを補う事が症状の改善に非常に効果的と言われています。実際に薬物療法(お薬による治療)をされている方はお分かりかもしれませんが、抗うつ薬(三環系・SSRI・SNRIなど)を使ってセロトニンやノルアドレナリンを増やす治療を積極的に行いますが、この事からもセロトニンの重要性は理解できるかと思います。

つまり、楽しみながら『ポケモンGO』をプレイすることで、薬に頼らず、自然とセロトニンを増やすことが出来ていたというわけです。

今、まさに精神疾患に悩んでいる方にも効果的と言えますが、『精神病の予防』という意味でも一定の効果を発揮することでしょう。

引きこもりが治ったというケースも

こうしたポケモンGOのプレイスタイルが功を奏した事例がアメリカで報告されており、長年、自宅に引きこもっていた青年がポケモンGOに夢中になるあまり、自然と外に出るようになったケースもあります。

うつ病や不安障害では、薬物療法によって高い治療効果を上げることができますが、『本人の認知の変化(※自分自身が変わろうとする意思)』も病気を克服する上での重要な課題になると考えています。ポケモンGOは、この様な意識的な変化を無意識にさせる力があったのかもしれません。

医師でも対処できなかったことをゲームが改善してしまう ―― そのような誰も予期しなかった事態が現実世界で起きはじめているのです。

ポケモンGOを通じたコミュニケーション

ポケモンGOでコミュニケーション

ポケモンGOには『ポケストップ』や『ジム』と呼ばれる場所が各地域の主要な施設に設定されています。ユーザーはアイテムやポケモンを求めてこういった施設へ自然と集まるようになり、同じ目的で集まったユーザー達は、初対面にも関わらず、共通の話題でコミュニケーションを取り始めたといいます。

日本人の気質や性格を考えると、見ず知らずの人とコミュニケーションを取るというのは、欧米人と比較しても苦手と言えるかもしれませんが、ポケモンGOに関するブログなどを拝見していると、意外と初対面同士で情報交換などを行っているようです。

うつ病や不安障害(パニック障害・全般性不安障害・PTSDなど)では、他者との関係の悪化をきっかけとして発症するケースも珍しくありません。対して、他者との良好な関係を築くことは、これらの疾患を克服させるための非常に良い薬とも成り得ます。

人と人との良好な関係作りを行うことで、脳内では『オキシトシン』という物質が分泌されるのですが、このオキシトシンには優れたパワーが秘められているのです。

オキシトシンは幸せホルモン

オキシトシンは『幸せホルモン』『愛情ホルモン』『信頼ホルモン』など、様々な呼び名を持っていますが、簡単に言ってしまえば、オキシトシンは私たちに幸せを感じさせてくれるホルモンです。

幸せ

その効果は多数報告されていますが、

  • 幸せな気持ちになる
  • ストレスの緩和
  • 不安の減少
  • 意欲の向上
  • 感染症の予防

など様々な効果があり、これだけを見ても、うつ病や不安障害(パニック障害・全般性不安障害・PTSD)の改善に効果がありそうな事が想像できるのではないでしょうか。オキシドシンを得ることは、自己治癒力を高める事に繋がっているのです。

オキシトシンを増やすには?

オキシトシンは愛情ホルモンと呼ばれるだけあり、異性とのスキンシップを行うことで大量に分泌されますが、その他の方法でも分泌を促すことが可能です。

例えば、

  • 同性同士でのスキンシップ(ボディタッチなど)
  • 家族団らん
  • 友人とのおしゃべりや遊び
  • 感動する
  • 感情を素直に表現する
  • ペットと触れ合う
  • 赤ちゃんを抱っこする

この様なことでもオキシトシンを得られます。とにかく他者と心を通わせて会話したり、楽しいことを目一杯楽しむことでも分泌を促進できます。

自分は孤独だと感じているあなたでも、ちょっとした他人との挨拶やふれあい、例えば、「ありがとうございます」「ごめんなさい」「すみません」―― こんな一場面でさえ有効です。もちろん、ポケモンGOで見ず知らずのユーザーとコミュニケーションを取る機会があれば、オキシトシンの分泌を促進させること間違いありません。

 

3. ポケモンGOがあなたのメンタルケアのきっかけになるかも

メンタルヘルスケア

いかがでしたでしょうか?

ポケモンGOのプレイスタイルが医学的にもうつ病や不安障害(パニック障害・全般性不安障害・PTSD)の改善に効果的な理由をご説明してきました。

ポケモンを強く欲しがる“欲求”から生まれる外出とウォーキング、そしてポケモンGOを絆に繋がるユーザー同士のコミュニケーション。これらは、精神疾患を克服するために欠かせない『セロトニン』と『オキシトシン』の分泌を促進するのです。

勘違いしてはいけないのですが、『ポケモンGO』は改善のひとつのきっかけに過ぎないことであり、メンタルケアとして有効だった事は、欲求がプラスされた経度な運動と他人と心から触れ合う(楽しむ)コミュニケーションです。

今回の記事でご紹介した効果を期待してポケモンGOをプレイしても、そもそもポケモンGOに楽しさや魅力を感じないのであれば、特別な効果を得ることはありません。これからポケモンGOをダウンロードしてプレイしてみようというあなたも、患者にプレイを勧めてみようと思うご家族の方も、過度の期待をする事は禁物です。

ただ、世界的に見て『ポケモンGO』がメンタルヘルスに与える影響が非常に高かったのは事実であり、現状の医療でなし得なかった事をひとつゲームが変えたことは今後も注目すべきかもしれません。

ポケモンGOアプリのダウンロードはこちらからどうぞ

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