育児中にパニック障害になったお母さんの体験談(ポイント解説付き)




育児中にパニック障害になった体験談

パニック障害克服ABC編集者です。

今回は、愛知県名古屋市在住のR.T様(34歳)女性の方に育児とパニック障害を抱えながら奮闘した体験談を書いて頂くことが出来ました。

特にお子様がいるという共通点の方は多いと思いますが、このような育児のある環境でパニック障害を乗り越えていくという観点ではとても参考になるポイントが沢山書かれています。

また、この体験談を読んでいても前向きな姿勢が感じられ、彼女のポジティブな姿勢もパニック障害の早期克服に関係しているのではないかと強く感じました。

それでは、下記よりお読みください。

はじめに

パニック障害は子育て中のお母さんにも多い病気です。私も1年半ほど前からパニック障害になり、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら今に至ります。

調子の悪い時には、お風呂に入っていても不安がつきまとい、寝る前も動悸が気になって眠れない、なんてことも多々ありました。また、突然のパニック発作で救急車に乗ったこともあります。

当時は保育園の役員や仕事の繁忙期でしたので、育児や仕事の疲れに寝不足が重なったことが原因だと思っています。

しかし、今では症状がでてもあまり気にならないくらいに良くなってきました。エレベーターや車の運転も克服する事ができました。

今、私のように育児や仕事で忙しい中、パニック障害を患い苦しんでいる方もいらっしゃると思います。育児だけでも大変なのに、パニック障害を患うと何倍も大変ではないかと共感します。

以下は私の体験談となりますので、パニック障害に苦しんでいる方の参考になれば幸いです。

 

発症は突然の激しい動悸と息苦しさ

私は1年半前に、突然心臓が壊れたような激しい動悸と息苦しさを感じ救急車に運ばれました。

その時はまさにパニック状態で、『このまま死ぬのでは!?』 という恐怖に押しつぶれそうでした。

その日からしばらくは家にいても突然不安が襲ってきました。症状が酷いときは何日も眠れなかったこともあります。

初めはパニック障害だと分からず、無理をしながら仕事や家事をこなしていましたが、車の中や仕事中にパニック発作を起こしてしまい、病院に駆け込むことが何度もありました。

そして症状があるものの、様々な検査をしても体に異常がない為、病院の先生からの勧めで心療内科を受診しました。

そこではじめてパニック障害だと分かりました。

 

子供の授業参観や発表会の時

先にも書きましたが、私は育児中ですので参観日や発表会などの親が出席しなければならない行事には困りました。

特に苦手なのは授業参観日です。

狭い教室の中でたくさんの保護者にはさまれてずーっと立っていなくてはいけません。

 

パニック障害の症状が酷い時には、教室に近づくだけで動悸がするので、廊下から子供に手を振り、逃げるように帰ったこともあります。

そのときは帰ってから子供に「なんですぐ帰ったの?!」と怒られてしまう事もありました・・

それからは、症状が出たときにすぐに教室から出られるように私はなるべく廊下から見るようにしています。

そして苦しくなったらなるべく外を見たり息を吐くように心掛けて、心配な時は家で少量の薬を飲んでから行きます。

発表会は学校や園のものと、さらに2人ともピアノを習っているため、年に何回もあります。

ピアノの発表会は子供よりも私の方が緊張しているかもしれません。

大きなホールで子供の出番が近づくとドキドキドキと動悸が激しくなります。

そんなときは、飴を食べたり子供の演奏に集中して、なんとかパニックにならずにすんでいます。

そしてなるべく出口の近くに座るようにしています。すぐに出られると思うとそれだけで不安も減るのです。

POINT

パニック障害では自分の意思でその場から離れられない様な環境では不安が増し、パニック発作を誘発させやすくなります。

 

 

遊びに行きたいところに行けない – パニック障害体験談

パニック障害になると、乗り物が苦手になる方が多いのではないかと思います。

もちろん私もそうです。電車や車の運転が苦手で、電車でずーっと立っているとだんだん息が苦しくなって、一刻も早く降りたくなってきます。

また、車では何度もパニック発作を起こしているので怖くて乗れない時もありました。

発症前は、高速に乗って県外へ子供と遊びに行っていたのに、今は高速なんて怖くて乗れません。

従って、主人がいるときじゃないと遠出が出来ないのです。

子供が「~行きたいなあ!お母さん行こうよー」

といっても

「そこね、お父さんも行きたいって言うかもしれないから、お父さんがお休みの時に聞いてみようね」

と言うと納得してくれます。

POINT

このケースでは主人という心許せる相手が運転してくれる為、同乗して旅行にいく事ができていますが、例えば、他人の運転する車に乗る事が出来ないという話も良く聞きます。自身が車の運転を克服するステップとしては、身近な信頼できる人に同乗してもらって、近場の運転から初めてみる事をおすすめします。

[参考記事] ≫ 車を運転するための克服法と対処法

 

親子遠足 – パニック障害体験談

苦手なバスに長時間乗る、保育園の親子遠足も私には辛いイベントです。

狭くて蒸し暑い車内、たくさんの人にすぐに出られない状況。

私にとっては恐ろしい空間です。

バスの中ではとにかく寝るか、子供の匂いを嗅ぐ(かなり癒やし効果があります)後は飴をなめてなんとか乗り切りました。

しかし帰ると、毎回激しい頭痛が待っています。時にはあまりの痛さに嘔吐する時もありました。

そんな時は早々と薬をのんで子供と一緒に寝てしまいます。

 

夕食作りがたいへん – パニック障害時に簡単にできるレシピ

調子が悪いときは夕食作りが辛い時もあります。

しかし、お腹を空かせた子供には何か食べものを作らなければいけません。

そんなとき、我が家ではうどんです。

めんつゆに野菜を切って入れて冷凍の麺を入れるだけなのでとっても簡単、ついでに体にも優しいのです!

子供たちも大好きです。

 

パニック障害では、反対に子供がいることで良かったこともあります

子供がいるからって大変なことばかりではありません。

素晴らしいメリットもたくさんあります。

  • 子供をギューッとすると落ちつく
  • 子供がいると不安でも外にでなければ行けないので車やレジなどが自然に克服できた
  • 寝るときは子供と寝るとよく眠れる
  • 子供の面白い発言で笑える
  • 子供と全力で遊ぶと症状を忘れられる
  • 必然的に規則正しい生活と栄養バランスのいい食事になる

などです。

私の実家は遠いですし、数年前に今の家へ引っ越してきたので近くに気の許せる友達もおらず、パニック障害になって家で閉じこもっていた時期もありました。

しかし、閉じこもっていると症状が悪化する一方でした。

そんなとき子供がいると習い事や行事などで強制的に外にでなければなりません。それが不安な場所を徐々に減らしていくことに繋がったのではと思っています。

また、子供は癒やし効果抜群で、不安になったらぎゅーっとすると落ちつきました。

寝顔を見たり、絵本を一緒に読んでも落ち着きますよ。

さらに、子供に合わせて早寝早起き、手作りの3度の食事など健康的な生活を続けざるを得なかったのもある意味治療になったのではないかと思います。

POINT

抱き合う(ハグ)事で脳内ではオキシトシンというホルモンが分泌され、心身のリラックスやストレスの軽減が見込まれます。いわゆる幸せホルモンという『セロトニン』も分泌されますので、幸福感もアップする事が分かっています。この様なハグは医療現場でも注目されており、ハグを導入したセラピーを展開している医療機関もあります。大好きなご主人や子供と少しの時間で結構なので、ハグをする時間を作ってみてください。

 

パニック障害と育児について

結果的に、子供が私のパニック障害を克服する為の力になったことは間違いありません。

きっと子供がいなかったらずーっと家に閉じこもり、ますますパニック障害の症状を悪化させていたでしょう。

もちろんそれだけではなく体調の悪いときには主人が育児や家事を手伝ってくれました

もしもまたパニック発作が起きても、主人がいるからなんとかなるという安心感もパニック障害を克服できた理由の1つかもしれません。

やはり、パニック障害を克服するには周りの助けが必要です。

発作が起きたらどうしようといった不安は症状を悪化させます。

ですから、1人で頑張らずご主人やご両親に協力をしてもらい、薬の力も借りちゃいましょう!

 

最後に

私は育児や家事、仕事を頑張りすぎない!を心掛け、旅行に行ったり、子供たちと日々楽しく過ごす中でほとんどの苦手を克服出来ました。(まだ高速は乗れませんが)

パニック障害克服への近道は症状を忘れる事だと思っています。

自分が我を忘れて集中できることをしていればいつの間にか症状は消えていくのではないでしょうか。

そのためにも、お子さんとトランプやキャッチボールで遊んだり、お友達とランチをしながら楽しく話したり、好きな映画や本を読むのもおすすめです。

何でもいいのでとにかく自分が夢中になれることを続けてください。

そして、急いで治そうとはせずに

「発作が起きたらまたなんとかすればいーや」

くらいの気持ちで過ごせばいつか完治すると考えています。