パニック障害になりやすいタイプや性格



パニック障害になりやすい性格とタイプ

パニック障害になりやすい人物像や性格について、世間一般の想像や印象としては 「真面目で几帳面、完璧主義者」 などと思われがちですが、実はその性格に明確な傾向は見出されていません

例えば、先ほど挙げた「真面目で几帳面、完璧主義者」というのは、うつ病に多く見られる性格と言え、このことは医学の中でも広く認められた事実です。

では、パニック障害になりやすい性格とはどのような傾向があるのでしょうか?

緊張の多いタイプの人ほどパニック障害になりやすい

私はこれまで多くのパニック障害者さんと接触する機会がありましたが、それらの方に共通して言える事が、緊張状態を作りやすい性格やタイプであったという事です。

それは大きく分けて2つのタイプ・性格にわける事ができます。

1. 真面目で内向的なタイプ・性格

真面目で内向的なタイプ・性格の方は、この文字からもとても緊張状態が多いという事が想像できます。

この様なタイプ・性格の方に多く見られる傾向としては、

  • とても心配性で、常に沢山の事に目を向けて気を張っている
  • チョットした不安にも耐える事ができなく、常に最悪なケースを想像している
  • ストレスに対して弱い。またはストレスを発散する方法を知らない。
  • 他人からどう思われているかとても気にする
  • 人前で話す事が苦手
  • 人と食事に行ったり、遊びに行ったりといった事が苦手
  • 劣等感が強く、自分に自信が持てない

この様なタイプ(性格)の傾向が見られます。

真面目で内向的な性格の方は心の緊張によって常に自律神経が緊張している状態にあります。

2. ひたすら頑張るタイプ・性格

世間一般で言われるところの「頑張り屋さん」はパニック障害に結びつきやすいです。この様な性格の方に見られる傾向としては、とにかくどんな事に対しても熱心であり、仕事・スポーツどんな環境でもひたすら頑張ります。

当然、周囲からの評判・評価は良く、上に立つ方に多く見られる性格です。

この様な「頑張り屋さん」の精神的裏側には、「私は頑張らないといけない」という一種の使命感が生まれています。逆に、この様な人は「頑張らないと不安でしょうがない」という状況に陥ってしまっているのです。頑張らないと不安であるから、より一掃頑張るといった行動を取るのも特徴的です。

頑張り屋さんに見られる性格は、心休まる事なく頑張り続け、結果、自律神経が緊張している状態にあります。

2つのタイプに共通している傾向

「真面目で内向的」、「頑張り屋さん」これら2つの性格は一見対称的なタイプに見られがちですが、パニック障害の疾患という観点で見るとある共通点が存在します。それが冒頭でも書いたとおり、緊張状態を作りやすい性格という事です

これは常に心理的な緊張が発生しており、また常に自律神経の緊張状態が発生していると言えます。これらの状況が後にパニック障害を発生させてしまう原因となっているのです。

パニック障害が出やすいこれらの性格の改善に向けて

パニック障害を克服していくためには、これまでご説明した「緊張状態を作りやすいタイプ(性格)」である事を理解し、改善に向けて対処していかなくてはなりません。

勿論、薬物療法や心理療法でパニック障害の治療を行っていく方法というのはありますが、やはり最終的には自らが行動し、自らが改善に向けて努力をしようとしなければパニック障害を克服していく事は難しいでしょう。

それでは、これらのタイプ(性格)に対処していく為には、どの様な努力をしていく必要があるのでしょうか?改善に向けたヒントを解説していきます。

①真面目で内向的なタイプ・性格のケース

このタイプに多い性格については冒頭で書かせて頂きましたが、いわゆる内向的な人間でありますので様々な要因が考えられます。

すべてについての対処法を解説する事はできませんので、ここでは比較的共通している事柄についての対処法を解説します。

内向的なタイプに多い傾向として、「自分自身の意見を伝えられない」という側面があります。 人と話すのが苦手であったり、不安症であったり、劣等感が強いなど自分に自信が持てないパターンが多く、これらの方に多いのが「自分自身が認められたい」という欲求を持っていることです。

当然の様に、ただじっとして待っていても、こういった自分の欲求が満たされる事はなく、悪循環のように様々な事に対して不安を抱いてしまいます。

このタイプの方への改善のヒントとして、「自分の意見を伝える練習をする」事を私はオススメします。

意見が言えないタイプの人間に共通しているのが、「こんな事言ったら、嫌われるかもしれない。」・「否定されるかもしれない」・「笑われるかもしれない」といった「かもしれない思考」になっている事です。

改善のポイントは、「人間は自分の考えている事はわかっても、相手の考えている事は100%わからない」という事を認識する事です。

意見を伝える努力と成果を得る事で自然と自分自身に対する自信がついきて、無駄に不安に考える事が少なくなってきます。

②頑張り屋さんのタイプ・性格のケース

頑張り屋さんの様に、物事に対して非常に熱心に取り組むという事は素晴らしい事です。

しかし、問題である事は「頑張らないと不安になってしまう」という事です。この考え方を改善する事ができれば、大きな進歩を遂げる事ができます。

この「頑張らないと不安」というケースに多いのが、“頑張る事”に対してがむしゃらになっていて、「何のための頑張っているのか?」という本質を見失っていることが多々あります。

  • あなたが頑張らなくてはいけない理由は何なのか?
  • もし頑張らないとしたら何か悪い事が起きてしまうのか?

難しい内容ですが、このことをまず良く考えて頂きたいと思います。 そして、これらについて良く考え、ひとつの答えを出す事ができたのならば、次は、「頑張らなくても良い方法はあるのか?」これについて考えてみてください。

なりやすい性格のまとめ

以上、パニック障害になりやすい性格やタイプとその対処法についてまとめてきました。

パニック障害を疾患してしまったあなたは、きっとどちらかの性格・タイプに当てはまる人間なのではないかと思います。あなたのタイプを良く理解する事が改善に向かわせる近道となります。

繰り返しお伝えさせて頂きますが、パニック障害を克服するには自分自身が変わらなければなりません

例えば、今回お話した2つのタイプについても、本質的には自分自身の歪んだ考え方が原因で形成されてしまっている性格と言えます。

今まで慣れ親しんだ自分から離れる事は決して簡単な事ではありませんが、是非、変われる努力をしてみてください。

克服しようと努力した結果、自分を根底から変える事ができれば、その瞬間からスーッと楽になる事が必ずできます。